タニタ 電子尿糖計を14日に発売 食後高血糖を採血なしで測定
公開日時 2013/11/08 03:50
家庭用・業務用計量機メーカーのタニタは、尿糖値を測定する電子尿糖計「UG-120」を11月14日に発売する。採血せずにセンサーに直接尿をかけるだけで食後高血糖の状態が把握できる。タニタが10月30日に開いた会見で講演した日本生活習慣病予防協会理事長の池田義雄氏(写真)は、この電子尿糖計と過剰な血糖を尿中に排泄することで血糖値を下げる新規機序のSGLT-2阻害薬との関係に触れ、「血糖の尿中排泄効果が尿糖計で確認できるだろう」と語った。SGLT-2阻害薬は現在6成分が申請中で、2014年に相次ぎ承認されることが見込まれている。
池田氏はまた、尿糖計について「食後高血糖の早期発見に有用」との見方を示した。尿糖は血糖値が160~180mg/dL程度の段階で検出されるため、糖尿病と診断される食後2時間値(または随時血糖値)が200mg/dL以上となる手前の段階から血糖の上昇を把握することができる。
自己検査用の尿糖計は高度管理医療機器の扱いとなっていたが、薬事法の改正で血圧計と同様の扱いとなる管理医療機器(クラスⅡ)に位置づけられた。同社はこれを受けて薬局やドラッグストア、家庭量販店にも販売チャネルを広げ、初年度で1万台の販売を目指す。
電子尿糖計の価格は本体が1万4000円、センサーカートリッジが6500円。いずれもオープン価格。発売後に3150円で1週間レンタルできる「お試しレンタル」を3000セット限定で実施する。同社Webサイトのほか、取次店で受け付ける。取次店の情報もWebサイトで告知する。