武田薬品・岩﨑医薬営業本部長 SGLT-2阻害薬は手掛けない 本誌インタビューで
公開日時 2013/11/21 03:52
武田薬品の岩﨑真人・医薬営業本部長(写真)は11月20日、ミクスのインタビューに応じ、2014年に相次ぎ承認される見込みの新規機序の経口血糖降下薬であるSGLT-2阻害薬について、「SGLT-2阻害薬そのもののプロモーション活動はしない」と断言した。SGLT-2阻害薬は現在6成分が申請中で、計12社がプロモーション活動する方向だが、様々な機序の経口血糖降下薬を持つ武田薬品はSGLT-2阻害薬をラインナップしておらず、共同販促や共同販売の憶測をよんでいた。「我々は、13社目には入らない」とも話した。
しかし、岩﨑本部長は、病態が複雑な糖尿病ではさまざまな機序の薬剤が併用されていると指摘したうえで、「(SGLT-2阻害薬を手掛けるメーカーや行政などと)一緒にデータを収集したり、併用でのバリューがどのように生まれるかというところで協力する可能性は十分ある」との考えも示し、個々の患者にとって最適な糖尿病治療の構築に向けて、SGLT-2阻害薬を手掛ける他社や行政などとパートナーシップをとっていくことには前向きな姿勢を見せた。
◎MR評価 処方に至る過程にも着目
そのほか岩﨑本部長はインタビューの中で、MRの評価や最適な営業チャネルなどについても所見を述べた。このうちMRの評価では、「売上がゴールとの考え方ではなく、我々が信じる治療の在り方、その薬剤の使われ方が世の中に浸透したかどうかが売上に反映してくる」として、「売上も非常に大きなパフォーマンスの判断指標だが、それに至る過程についても結構フォーカスしている」と語った。特に、「結果としてすぐに売上数値にあらわれなくとも、新しい次のマイルストーンに一歩近づいたとなれば、評価している」という。インタビューの詳細はMonthlyミクス14年1月号(1月1日発売予定)およびミクスOnlineに掲載します。