ファイザー 過活動膀胱治療薬トビエース錠を発売
公開日時 2013/03/18 04:02
ファイザーは3月15日、膀胱への選択性が高いムスカリン受容体拮抗薬トビエース錠4mg、同8mg(一般名:フェソテロジンフマル酸塩)を同日発売したと発表した。過活動膀胱による尿意切迫感や頻尿、切迫性尿失禁を改善する。
トビエース錠は同社が2006年から発売しているデトルシトール(酒石酸トルテロジン)と同じ活性代謝産物のプロドラッグ。国内、国外の治験データを用いるブリッジング法で開発された。ムスカリン受容体拮抗作用がより膀胱選択的であるため、口腔内乾燥、便秘、霧視といった副作用の低減が見込める。
成人では1日1回4mgを投与する。症状に応じて8mgまで増量できる。薬価は4mg190.90円、8mg286.40円。
海外では07年に欧州で、08年に米国で承認され、40か国以上で使用されている。02年に行われた日本排尿機能学会国内の疫学調査では、40歳以上の日本人男女のOAB有病率12.4%で、推定患者数は810万人(40歳以上)だった。有病率は年齢とともに増加することが報告されている。