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英NICE イグザレルトのDVT治療と再発性DVT・PE予防 NHSでの使用推奨

公開日時 2012/07/30 04:00

 英国国立医療技術評価機構(NICE)は7月25日、経口抗凝固薬イグザレルト(一般名:リバーロキサバン)による▽深部静脈血栓症(DVT)の初期治療▽再発性DVT及び肺塞栓症(PE)の長期発症抑制――について、英国国民健康保険(NHS)での使用を推奨するとの最終ガイダンスをまとめたと発表した。NICEは英国とウェールズのNHS関係者に対して、同剤を90日以内に院内医薬品リストに収載するよう求める。


NICEは5月に、成人非弁膜性心房細動患者における脳卒中・非中枢性全身性塞栓症の発症抑制で同剤をNHSで使用することを推奨していた。


DVT治療では一般的に、低分子量へパリンの注射後に、ワルファリンなどのビタミンK拮抗薬を投与する2剤を用いた治療が行われている。評価委員会はこの2剤を用いた既存治療法には用量調節のための定期的な凝固モニタリングや食事制限といった制約がある一方、リバーロキサバンはこういったモニタリングが不要であり、簡便な経口剤という利点があるとの認識を示した。


イグザレルトを販売する独バイエル ヘルスケアは、「今回のNICEの決定は、国際共同、無作為化、イベント主導型臨床試験EINSTEIN-DVTとEINSTEIN-EXTの結果に基づく、リバーロキサバンの臨床的・費用対効果的ベネフィットの厳格な評価によるもの」としている。


同社グローバル臨床開発責任者のケマル・マリック氏は、「イグザレルトのNICE推奨はDVT治療において大きな前進をもたらす」とし、「2剤を使う現在の治療法は効果的だが、食物や薬剤との相互作用や用量調節のための定期的モニタリングの必要性が日常診療の課題であることは明らか。効果的で忍容性に優れるだけでなく、患者の生活の質を改善することも期待できる1つの薬剤による治療法が可能になったことは医師と患者にとって朗報」とコメントした。


 

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