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英NICEガイダンス案 片頭痛急性期にリメゲパント推奨

公開日時 2023/09/26 04:49
英国立医療技術評価機構(NICE)は9月14日、ファイザー社のCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体拮抗薬Vydura(リメゲパント)について、成人における片頭痛急性期の適応で国民保健サービス(NHS)における費用対効果を持つ一次選択薬としての使用を推奨する最終ガイダンス案を発表した。NICEは、すでに同剤については、成人における片頭痛の予防の適応で推奨している。

同最終ガイダンスでは、同剤について、少なくとも2剤のトリプタン系薬剤の受療歴のある患者で効果が不十分な者への投与としている。また、トリプタン系薬剤、あるいはイブプロフェンおよびアスピリンのような非ステロイド系抗炎症剤に忍容性のない患者およびパラセタモール(アセトアミノフェン)の効果が不十分な患者となっている。

リメゲパントは、片頭痛発作に伴う重症の疼痛の原因とみられるカルシトニン遺伝子関連ペプチドと呼ばれる脳周囲のタンパクの放出を抑制する作用を持っている。

NICEのHelen Knight医薬品評価部長は、「本剤は、片頭痛急性期の苦しみを緩和するのに役立つことが出来る最初かつ唯一のNICEが推奨する薬剤であり、治療における歩みを変えるものと思える」と述べたうえで、患者やケアを行う人々からの同疾患がいかにQOLを損ない、仕事、教育、精神衛生、社会活動に悪影響を及ぼすかの現状を報告した。さらに、「本日の最終ガイダンスは、片頭痛急性期に対する高いアンメットニーズを解消し、再度、出来るだけ早く必要とする人々に臨床的かつ費用対効果の高い薬剤を確保しようとする我々の手腕を示している」と話した。NICEは、リメゲパントの最終ガイダンスを10月に発行する予定。
 
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