最も処方の多い不眠症治療薬はマイスリー QLife社調査
公開日時 2012/05/25 04:01
総合医療メディア会社のQLife社が、全国6044人を対象に行った「不眠症治療ならびに不眠症治療薬に関する大規模調査」で、処方された薬剤を尋ねたところ、最も多い回答はマイスリーで20.1%だった。10%を上回ったのは、マイスリーほかデパス(14.3%)、レンドルミン(13.4%)、ハルシオン(11.4%)。薬剤名を「覚えていない」という患者は3.1%にすぎなかった。何らかの治療薬が処方された結果、74.2%が症状が解消された(ほぼ解消含む)と回答した。
不眠に悩んだ経験があるのは42.0%に上ったが、54.9%は医療機関を受診していなかった。なかったと回答。その理由として最も多いのが「深刻ではない/そのうち治る」(53.4%)、次いで「不眠症治療薬を服用することに抵抗がある」(25.3%)だった。受診経験者、未受診者ともに半数が不眠症治療薬に対する副作用や依存性の問題などネガティブなイメージを持っていた。
不眠は、うつ病などが隠れているケースがあるほか、肥満、高血圧など生活習慣病を招くおそれも指摘されており、軽く考えるのは禁物。また、受診し治療薬の処方で、7割強が症状が解消されたとの今回の調査結果もあり、さらなる啓発の必要性を浮かび上がらせる結果となった。