ロシュ 中国と基礎研究などで提携強化
公開日時 2011/10/28 04:00
スイス大手製薬ロシュは、メルク、ファイザー、サノフィなど他の多国籍大手製薬企業がブランデッド・ジェネリックやOTC製品などで中国企業・機関と提携し、中国参入を試みているのとは異なり、ファースト・イン・クラスの新薬創製を目指している。 基礎研究・シーズ発見のレベルでの早期研究段階において中国のベンチャーや学術研究機関などとの提携に焦点を絞っている。ロシュのグローバル事業開発・ライセンシング担当のJoe McCracken氏がPharmAsia(The Pink Sheet姉妹誌)の取材で明らかにした。
ロシュは特に欧米の製薬企業から帰国あるいは欧米製薬企業での経験を持つなどし、ベンチャーを立ち上げた中国起業家に注目している。そのような企業のひとつには、ロシュの前・上海R&DセンターのLi Chen最高科学責任者(CSO)が立ち上げたHua Medicineもある。
一方、ロシュは、B型肝炎、C型肝炎、肝がんなど中国市場特有の分野があることを認識しているが、McCracken氏は、ロシュの中国での成功のためには中国特有の製品は開発せず、ロシュのグローバル戦略に合わせて開発すべきとの考えを示している。(インタビュー詳細は、PharmAsia News最新号掲載予定)
(The Pink Sheet Daily 10月14日号より)FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから