「治療フロー」という視点で戦略を考える
公開日時 2011/08/30 00:00
アイ・エム・エス・ジャパン株式会社コンサルティング&サービス松井信智今回は、薬剤による「治療フロー」を分析した上で参入領域における自社製品のポジショニングを検討する手法をご紹介する。患者の処方薬剤を時系列でトラッキングできるという調剤レセプトデータの特性を最大限に発揮できるのが「治療フロー分析」であり、開発段階においては開発を進めるか否かを判断するためのポジショニング検討と売上予測、上市後には処方実態下のポジショニング検証に必須となる分析なので、ぜひご参照いただきたい。糖尿病治療薬においては、DPP-4阻害薬(以降DPP-4)やGLP-1受容体作動薬(以降GLP-1)といった、既存薬とは異なる作用機序を持つ新規製剤が続々と上市されており、薬剤による治療フローの多様化が進んでいる。絶えず変化す...