武田薬品 EMAのピオグリタゾン含有製剤に関する対応でコメント
公開日時 2011/07/22 13:31
武田薬品は7月22日、欧州医薬品庁(EMA)ヒト医薬品委員会(CHMP)がピオグリタゾン含有製剤の膀胱がんの発症に関するリスク・ベネフィットの評価に関する見解を発表したことを受け、コメントを発表した。
それによると、武田薬品としてはEMAの措置が欧州委員会により承認され次第、欧州連合加盟国において情報提供を実施する方針。またピオグリタゾンの有用性については、「自信を持っている」とし、EMAおよびその他各国の規制当局にあらゆるデータを提供することで、適切な意思決定をサポートし、引き続き2型糖尿病の治療に貢献するとした。
なおCHMPは武田薬品に対して、リスク発現を最小限にするために、特に加齢に伴う同剤のリスクの特徴に的を絞った欧州全体における疫学調査を実施することを求めている。
◎FDAとは添付文書の一部改訂で協議中
日本においては6月24日付でピオグリタゾン含有製剤の添付文書中の膀胱がんに関する使用上の注意を一部改定したところ。7月1日で承認されたリオベル配合錠についても同内容を記載している。一方、米国においては、同製剤の添付文書の一部改訂についてFDAと協議を行っている。
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