がんの薬剤経済分析(4)
公開日時 2011/03/30 00:00
慢性骨髄性白血病クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎慢性骨髄性白血病(CML)の治療には、かつてはインターフェロンが第一選択薬として用いられていましたが、イマチニブの登場によりCML治療は大きなパラダイム変換を迎えました。今回はCMLに対する薬剤経済分析を紹介します。1.慢性骨髄性白血病とイマチニブ慢性骨髄性白血病(chronicmyeloidleukemia,CML)は、通常3つの病期に分類されます。初期(慢性期)には倦怠感や体重減少などが表れる場合もありますが、症状は比較的軽いことが多く、ある程度化学療法でコントロール可能です。しかしいったん症状が進行して移行期や急性期に移行すると、発熱や痛み、感染、出血などにより患者のQOLは急激に低下し、数か月か...