武田薬品 第三世代BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬の独占的ライセンス契約締結 中国企業と
公開日時 2024/06/18 04:48
武田薬品は6月17日、中国Ascentage Pharma社との間で、第三世代BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬(TKI)・olverembatinibの独占的ライセンスを獲得するためのオプション契約を締結したと発表した。オプションを行使した場合、中国、香港、マカオ、台湾、ロシア以外の全地域で、olverembatinibの開発と商業化に関する権利を有することができる。olverembatinibは慢性骨髄性白血病(CML)やその他の血液がんを対象に開発が進められており、既存のTKIに治療歴があり、TKI抵抗性や難治性患者のアンメットニーズを満たすことが期待されている。
契約に基づき、Ascentage社は締結時に1億ドルのオプション料を受け取る。武田薬品がオプションを行使した場合、行使料やマイルストンに応じた支払い、ロイヤルティが追加される可能性があるという。
olverembatinibは、TKI抵抗性の慢性期CML(CP-CML)またはT315I変異を有する移行期CML(AP-CML)の成人患者と、第一世代および第二世代TKIに抵抗性および/または不耐容を示すCP-CML成人患者の治療薬として、中国で承認、販売されている。Ascentage社は複数種のがんで臨床試験を行っており、FDAからオーファンドラッグ指定とファストトラック指定、欧州EMAからオーファンドラッグ指定を受けている。