AZのパルミコート吸入液 成人と5歳以上の用法用量の承認取得
公開日時 2010/11/17 04:00
アストラゼネカは11月16日、吸入ステロイド喘息治療薬「パルミコート吸入液0.25mg」「同0.5mg」(一般名:ブデソニド吸入用懸濁剤)について、成人及び5歳以上の小児の用法・用量の追加承認を同日に取得したと発表した。同剤はこれまで生後6か月から5歳未満の乳幼児に対する適応だった。今回の追加承認により、生後6か月から成人までカバーする唯一の吸入ステロイド薬となる。また、同剤は薬液を霧状にして吸入する唯一の吸入ステロイド薬でもあり、特に吸い込む力の弱い小児や高齢者にとって福音となりそうだ。
用法・用量は、通常、成人にはブデソニドとして0.5mgを1日2回または1mgを1日1回、ネブライザー(薬液を霧状にする機器)を用いて吸入投与する。1日の最高量は2mg。小児にはブデソニドとして0.25mgを1日2回または0.5mgを1日1回、ネブライザーを用いて吸入投与する。1日最高量は1mg。
同社は、ブデソニドと長時間作用性β2刺激薬ホルモテロールとの喘息治療配合剤「シムビコートタービュヘイラー」を今年1月に発売した。シムビコートはドライパウダーを吸入するタイプで、現在、成人に対する適応を持つ。成人に対するシムビコートとパルミコートとの使い分けについて同社は本誌に、パルミコートは重症度の最も軽いステップ1から使える(シムビコートはステップ2から)ほか、肺機能が低下するなどして薬剤を吸い込む力の弱い患者にとっては今回、より吸入しやすい治療の選択肢を提供できるとコメントした。