第一三共 吸入タイプの抗インフル薬イナビルを新発売 1回の治療で効果持続
公開日時 2010/10/20 06:05
第一三共は10月19日、抗インフルエンザウイルス薬「イナビル吸入粉末剤20mg」(一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)を同日に新発売したと発表した。イナビルは吸入タイプの長時間作動型ノイラミニダーゼ阻害薬。1回の治療で効果を発揮することが特長で、オセルタミビルの5日間投与と同等の効果が確認されている。また、イナビルは第一三共の自社創製品であることに加え、原薬から最終製品まで全て国内で行うため、「純国産」であることも訴求ポイントに据える。
同剤の生産計画は12月末までに約200万人分(40mg換算)、2011年3月末までで最大延べ400万人分(同)。用法・用量は10歳以上が40mg、10歳未満が20mgとなる。同剤はひとつの吸入器に20mg充填されていて、10mgずつ吸入するよう設計されている。このため10歳以上の場合は連続して4回吸入する必要がある。
また、第一三共はインフルエンザに関する情報を掲載したWEBサイト「インフル・ニュース」(http://www.influ-news.info)を公開した。イナビルの吸入方法の動画や、手洗い・うがいの動画などのコンテンツを掲載している。