追跡 国内市場 新薬創出加算話題の新薬登場で何が変わった?(1)
公開日時 2010/07/29 00:00
国内の医薬品市場は、製薬企業、卸、医療現場の行動に影響を与えそうな出来事が相次いでいる。4月、新薬創出加算が試行導入された。新薬の価値と価格をめぐる議論が流通当事者間で早くもスタートした。一部誤解も含まれたが、次の薬価改革論議への布石ともなるだけに、この議論は見逃せない。新薬の価値最大化でも動きが。大手製薬企業は新規性の高い糖尿病治療薬DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬を次々と投入した。臨床医の処方動機や薬剤選択にも変化が見え始める。診療報酬の包括払い制度が拡大するなかで注目される薬剤使用。透析市場にはEPO製剤のバイオシミラーが登場した。市場はどう受け止めるのか。編集部は、新薬創出加算に対する医療現場の受け止めを緊急調査するとともに、4月以降に変化の見られた話題の市場を追跡取材した。...