JCRとキッセイのEPOバイオ後続品が薬価収載 5月27日発売へ
公開日時 2010/04/26 04:01
日本ケミカルリサーチ(JCR)とキッセイ薬品が共同開発した、透析患者の腎性貧血などに用いる遺伝子組換えEPO製剤のバイオ後続品「エポエチンアルファBS注」が4月23日、薬価基準に収載された。5月27日に発売される。販売はキッセイが行い、両社で全国の透析施設に対し情報提供を行う。売上目標は「5月11日の10年3月期決算で公表する」(キッセイ広報)としている。
この製品は、先行品にあたるエポエチンアルファ(=一般名、製品名エスポー注射液、協和発酵キリン)との比較臨床試験等を実施して承認申請し、同剤との同等性/同質性が認められ、1月にEPO製剤のバイオ後続品(バイオシミラー)としては国内で初めて承認された。薬価は、4月からの新しい薬価算定ルールに基づき、まず先行品の0.7倍で算定した上で、治験の充実度が高いということで最大加算率の10%が上乗せされ、最終的に先行品の77%の価格となった。
キッセイは、透析患者向け製品として血液凝固阻止剤フラグミン、活性型ビタミンD3製剤フルスタンを持っており、透析施設への情報提供活動の経験を生かして新製品を販売する。
薬価は次のとおり。
エポエチンアルファBS注750「JCR」 1113円
同注1500 1938円
同注3000 3377円
同注750シリンジ 848円
同注1500シリンジ 1491円
同注3000シリンジ 2622円
なお、23日は既存製品の新規格や新剤型、新キットが14成分25品目が薬価収載され、官報告示された。