第一三共 吸入タイプの抗インフルエンザ薬を日本で承認申請
公開日時 2010/02/02 04:02
第一三共は2月1日、吸入タイプの抗インフルエンザウイルス薬「CS-8958」について、小児を含むA型及びB型インフルエンザ感染症治療の適応で、日本で承認申請したと発表した。申請日は1月29日付。1分もかからない1回の投与(計4剤を吸入)で治療効果を示すことが確認されているという。同社は年間1000万人分を供給する計画。
同剤は、インフルエンザウイルスの感染部位である気道で直接作用を発揮する長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害剤。自社創製品であることに加え、原薬から最終製品の製造まで全て国内で行うため、同社は「純国産ノイラミニダーゼ阻害剤」としている。また、非臨床試験では新型インフルエンザ(H1N1)や強毒型鳥インフルエンザ(H5N1)に対する効果も示しており、「将来のインフルエンザ治療に広く貢献するものと期待される」とコメントしている。