12月24日クリスマス・イブの早朝午前7時すぎ、25日間連続休みなしで審議されてきた医療改革法案が60対39で米上院を通過した。上院がクリスマス・イブを返上して審議を行ったのは1895年以来。民主党は10年来懸案であった医療改革の実現に大きな一歩を踏み出した。（メディカル・ジャーナリスト西村由美子）医療改革法案が無事に法案として成立すれば、1935年のソーシャル・セキュリティ、1965年のメディケアに匹敵する公共政策改革となるはずだ。クリスマス休暇明けには、上下両院を通過した法案は調整により一本化され、修正をめぐる議論が行われる。その後に大統領が署名してはじめて法案として成立することから、法案成立への道のりはまだ遠い。今回の医療改革法案には、ソーシャル・セキュリティやメディケアの場合のような...