ゼリア新薬と協和発酵キリン 潰瘍性大腸炎治療薬アサコール16日発売
公開日時 2009/12/15 04:01
ゼリア新薬と協和発酵キリンは、潰瘍性大腸炎治療薬アサコール錠400mg(一般名:メサラジン)を16日に発売する。ゼリアがスイスのティロッツファーマ(9月からゼリアのグループ会社)から、重点領域の消化器領域を強化する次期戦略品として導入したもので、契約により共同販売することになっていた。
同剤は、pH依存型放出特性をもったコーティングを施した腸溶製剤で、回腸の末端から大腸にかけての下部消化管に達してからメサラジンを放出する設計となっているのが特徴。薬価は1錠89.1円。通常1日2400mgを3回に分けて食後に経口投与する。売上予想は、中医協に提出された資料によると、初年度3.3億円、ピークを6年目とし80.6億円となっている。
ゼリアは、9月にティロッツ社を買収したが、同剤の海外展開が狙いの1つで、ティロッツを通じて米、カナダ、ドイツなど9カ国を除いた世界53カ国へ販売する権利を獲得している。なお、クローン病の適応追加の開発を協和発酵キリンと共同で進めており、現在フェーズ3。
訂正(12月15日午前11時28分)
11日発売との記述は誤りで、正しくは16日発売です。その旨、見出しと記事を訂正しました。