ファイザー S1P受容体調節薬・エトラシモド 潰瘍性大腸炎を対象疾患に承認申請
公開日時 2024/07/02 04:47
ファイザーは6月28日、スフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体調節薬・エトラシモド L-アルギニン錠について、潰瘍性大腸炎を対象疾患に承認申請したと発表した。エトラシモドはS1P受容体サブタイプ1、4、5に対して選択的に活性を示すよう設計されたS1P受容体調節薬で、潰瘍性大腸炎を含む炎症性疾患に対する1日1回の経口投与製剤として開発されている。
今回の申請は、中等症から重症の活動期にある潰瘍性大腸炎患者を対象とした国際共同第3相試験(ELEVATE UC 52、ELEVATE UC 12)の結果等に基づく。エトラシモドは、主要評価項目である12週間及び52週間治療後の臨床的寛解率でプラセボに対する優越性を示した。安全性プロファイルも良好だった。
潰瘍性大腸炎は、結腸における、びまん性および連続性の粘膜炎症性病変を特徴とし、寛解と再燃を繰り返す慢性炎症性腸疾患。潰瘍性大腸炎の主な臨床症状は下痢、腹部痙攣、直腸出血などで、しばしば便意切迫およびしぶり腹などの症状を伴う血性下痢(粘血便)もみられる。