ヤンセンファーマ トレムフィアで成人の活動期クローン病に係る効能追加を申請
公開日時 2024/08/19 04:50
ヤンセンファーマは8月9日、ヒト型抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤・トレムフィア(一般名:グセルクマブ(遺伝子組換え))について、成人の中等症から重症の活動期クローン病(既存治療で効果不十分な場合に限る)に係る効能追加を承認申請したと発表した。
今回の申請は、国際共同第3相GALAXI試験、GRAVITI試験、及び国内CRD3003試験の結果に基づく。同社は、「GALAXI試験及びGRAVITI試験の結果は、トレムフィアがクローン病において、皮下注及び静脈注射での導入療法である2つの治療選択肢を提供する唯一のIL-23阻害薬となる可能性を示すもの」だとしている。
トレムフィアは、免疫や炎症に関わるIL-23を標的にするヒト型抗IL-23モノクローナル抗体製剤。IL-23は、炎症性に関与するIL-17Aを上流で調節するとされ、下流経路におけるサイトカイン産生を抑えて効果を発揮するとされる。
トレムフィアは日本で、2018年3月に既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症の治療薬として承認を取得。18年11月に既存治療で効果不十分な掌蹠膿疱症の効能を追加し、今年4月に成人の中等症から重症の潰瘍性大腸炎に係る承認申請を行った。