仏サノフィ・アベンティス 新規インスリン抵抗性改善薬を導入
公開日時 2009/10/26 04:00
仏サノフィ・アベンティスは10月23日、日本法人を通じて、2型糖尿病を治療するための新規インスリン抵抗性改善薬「PN2034」を導入する契約を米国企業と締結したと発表した。契約は現地時間21日付で、同剤の全世界での開発・製造・販売権をサノフィ・アベンティスに許諾する内容。サノフィ・アベンティスは次世代のインスリン抵抗性改善薬の中で同剤がファースト・イン・クラスだとしている。
同剤を導出した米国のバイオ医薬品企業Wellstat Therapeutics社は、契約一時金などで総額3億5000万ドルを受け取るほか、上市後の実績に応じたロイヤリティとマイルストーンも受け取る。サノフィ・アベンティス日本法人によると、同剤はフェーズ2試験段階にあるが、開発国は不明。また、具体的な作用機序も不明。
サノフィ・アベンティスは、インスリン製剤ランタスやSU薬アマリールといった糖尿病治療薬に「PN2034」を加えることで、製品ラインナップを強化するねらい。同社の研究開発担当エグセクティブ・バイスプレジデントのマーク・クルーゼル氏は、「今回の契約締結で糖尿病治療の新境地を開く可能性を得る」とコメントした。