抗インフル薬 新型流行備え大量供給計画 中外製薬とGSK
公開日時 2009/09/14 04:03
今冬に新型インフルエンザの大規模な流行が懸念されていることに備え、抗インフルエンザウイルス薬タミフル(カプセル剤、ドライシロップ剤)を販売する中外製薬と、リレンザ(吸入剤)を販売するグラクソ・スミスクライン(GSK)は、昨シーズンの数倍にあたる量を供給する計画を立てた。
タミフルについては現在の推定流通在庫量の200万人分に加え、昨シーズンの医療機関への販売量(約400万人分)の3倍にあたる1200万人分を10年3月まで生産・供給する計画。
9月11日にGSKから発表されたリレンザの供給計画は、タミフルと同程度の1350万人分で、これは昨シーズンの出荷量(約340万人分)の4倍にあたる。
計画策定には一定の予測はあるようだが、両社とも流行状況は「読みきれない」としており、注文が殺到しても在庫をきらさないことを念頭において大量供給計画を立てた。