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ポスティングへのチャレンジ率 2030年「2人に1人の社員が手挙げ」 中外製薬の新たなる挑戦

エディタV2
現役・人事担当者の本音を聞くセミナー
 

ミクスはこのほど、製薬企業の現役の人事部門長を招いたパネルディスカッションを開催した。グラクソ・スミスクライン人財本部で採用部長を務める塙周一郎氏は、「キャリアは早い者勝ちだ」と述べ、早期退職が相次ぎ、働き方が変化しつつある現代社会では、主体性を持って自身のキャリアを作り上げることが重要だと強調した。

セミナーは、普段耳にするキャリアにまつわるキーワードを人事の視点から解説してもらうことで理解を深め、将来のキャリア形成につなげてもらおうとミクス社が開催した。塙氏のほか、ヘルスケア業界を中心に人材の発掘やマッチングをサポートするブライトゲート社代表の桐田博史氏が、働き方改革やジョブ型雇用、キャリアのオーナシップ、リスキリング、早期退職など、最近よく耳にするキャリアに関する話題について意見を交わした。
現役の採用部長が考えるキャリア形成とは
塙氏は、企業が求める能力や経験がある人を雇用するジョブ型雇用について、「仕事の内容が定義されており、自分の目標やキャリアを設計しやすいというメリットがある」と説明。ジョブ型雇用は競争環境になりやすいという特徴があるとし、順応していくためには、「キャリアの主体は自分にあり、会社が助けてくれるわけではないということを腹落ちさせることが必要だ」と強調した。

キャリアのオーナシップについて塙氏は、自らの経歴を振り返り、「留学などを経験したため、同年齢よりもキャリアが遅れていると感じたことがきっかけで、キャリアのステップアップを自分でデザインすることが重要だと考えて行動してきた」と述べた。

塙氏は、外資系ヘッドハンターや採用アウトソーシング企業を渡り歩き、採用サービス企業を起業したのちに、製薬企業に転職したという経歴がある。過去には、採用担当として有名になりたいと思い、様々なイベントに参加したほか、SNSを積極的に活用してきたなどと振り返ったうえで、「自分を差別化させるためには、他の人がやっていることではなく、人がやっていないことを探して行動していくブランディングが必要だ」と呼びかけた。
相次ぐ早期退職 転職市場で何が起こる!?
そのうえで近年相次ぐ早期退職について話題が及ぶと、「こうした状況下で各社が求めているのは、変化に対応する、変化をリードする人材ではないか」と呼びかけた。早期退職が実施される際には、同じ会社で同じ職務内容を担ってきた人達が一斉に転職市場に流れ込む可能性が高いとして、「そのような状況で、希望する企業に応募をしても差別化が難しくなる」と指摘し、自身のキャリアの差別化を見越したキャリア形成の必要性を訴えた。

塙氏は、「最近大学生と話すと、社会人よりもキャリアプランを描いている人が多いと感じることがある。これは経験がないゆえに、思い込みなく自由にキャリアを描くことができるからではないか。何をやりたいか、自分のなかから出てくるもので、それが会社の中にない場合もあるだろう。過去にとらわれないように新しいものを描いてほしい」と強調。そのうえで参加者に対し、「キャリアは早い者勝ち。社内公募も含め、求人は埋まったらすぐに消えてしまうもの。いいなと思ったら飛びつけるように常に準備をすることが重要だ」と呼びかけた。


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