薬粧連合が政治団体「薬粧政連」を設立 政治活動を強化
公開日時 2020/06/02 04:50
第一三共やアステラスなどの労働組合で構成される医薬化粧品産業労働組合連合会(薬粧連合)は6月1日、同連合会を母体とする政治団体・薬粧政連(医薬化粧品産業労働組合連合会政治連盟)を設立した。国の政策や制度に大きな影響を受ける産業別労組として、政治活動を強化することが目的。会長は薬粧連合の浅野剛志会長が務める。
薬粧政連によると、設立に至ったのは、医薬化粧品関連産業は薬機法をはじめ、国の政策や制度に非常に大きな影響を受ける規制産業にも関わらず、これまで政治に関する活動が活発に行われておらず、労働者の側から声を上げる必要があったため。
今後は、薬価制度改革などをテーマに年3回程度勉強会を開催するほか、製薬業界団体や厚労系の国会議員などと意見交換を行う方針。医薬化粧品産業に対する理解や協力を得られるよう、関係者に働きかける。ただ当面は、特定の支持政党を示さない方針としている。
設立総会は当初2月に行なう予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大をふまえ、5月に持ち回り審議で開催。6月1日に東京都選挙管理委員会に対し、設立届を提出した。