ノバルティス IL-17A阻害薬コセンティクス、「強直性脊椎炎」の適応追加申請
公開日時 2018/03/06 05:48
ノバルティス ファーマはこのほど、IL-17A阻害薬で乾癬の治療薬として販売しているコセンティクス(一般名:セクキヌマブ)の効能・効果に「強直性脊椎炎」を追加する承認申請を行ったと発表した。申請日は1月29日。この疾患ではIL-17Aが関連するサイトカイン経路が重要な役割を果たしているといわれ、同剤がIL-17Aの生物活性を中和することで、抗炎症効果を発揮するとされる。
強直性脊椎炎は、多くの場合40歳以下で発症する脊椎や骨盤の慢性炎症性疾患で、進行すると脊椎が強直して日常動作が困難になるという。治療として運動療法に加え、薬物治療では第一選択は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)だが、副作用で中止せざるを得ないケースがあり、抗TNF-α製剤でも効果不十分などのケースもある。外科的手術を実施することもある。同剤を新たな治療選択肢として位置付ける。