薬機法等改正法案を閣議決定 革新的医薬品等実用化支援基金で官民連携の創薬基盤強化
公開日時 2025/02/13 04:49
政府は2月12日、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律案(薬機法等改正法案)」を閣議決定した。福岡資麿厚労相は閣議後会見で、「医薬品等の品質及び安全性の確保の強化、医療用医薬品等の安定供給体制の強化、より活発な創薬が行われる環境の整備、国民への医薬品の適正な提供のための薬局機能の強化等の措置を講ずるもの」と説明。今通常国会での速やかな審議を求めた。
薬機法等改正法案に盛り込まれた「革新的医薬品等実用化支援基金」については、「官民連携して、継続的に創薬スタートアップから革新的新薬を生み出す創薬基盤・インフラの強化を目指すもの」と強調。基金の創設により、「創薬のスタートアップへの支援を行う創薬クラスターキャンパス整備事業者等に対して、機器・施設整備や、その事業化支援への補助を行うことを想定している」と説明した。
創薬スタートアップへの支援の強化、創薬エコシステムの構築の重要性は、「産業界にも共有いただいているものと認識している」と指摘。「法案が成立した場合には、この基金も活用しながら、官民連携した創薬基盤の強化に取り組んでいきたい」と述べた。