オリオンファーマ・ジャパンは11月５日、経皮吸収エストラジオール製剤・ディビゲル１mgの販売を開始したと発表した。日本での製造販売はこれまでサンファーマが担っていたが、10月31日付でオリオンファーマが承認を継承、販売移管された。オリオンファーマにとっては１月の立ち上げ後、最初の販売製品。同社全体ではMRを含めた20人程度の組織を構築するとしており、市場浸透に向けて「デジタルやオムニチャネルの活用を図っていく」（同社広報）としている。

日本では2006年6月にポーラファルマ（20年1月にサンファーマが吸収合併）との間で販売契約を締結していた。契約解消に伴い、オリオンファーマが医療機関への情報提供や疾患啓発活動などを担う。オリオンファーマの小川充則代表取締役社長は、「最初の製品の販売を開始できることになり、とても嬉しく感じている。製造販売元として、製品の安定供給の責任を果たすとともに、医療機関への情報提供および適正使用の推進に努めていく」とコメントしている。

ディビゲルはオリオンファーマの親会社であるフィンランド・オリオン社が創製した経皮吸収型のエストラジオール含有ゲル製剤。更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状（Hot flush及び発汗）▽生殖補助医療における調節卵巣刺激の開始時期の調整▽凍結融解胚移植におけるホルモン補充周期―を効能・効果としている。