オリオンファーマ・ジャパンは10月２日、サンファーマが日本で製造販売している経皮吸収エストラジオール製剤・ディビゲル１mgについて、10月31日付で製造販売承認を承継すると発表した。承継日以降の情報提供を含む全ての活動をオリオンファーマが行えるための必要な手続きを進めるが、具体的な販売移管日（自販開始日）は明らかにしていない。

本剤はフィンランドのオリオンが創製した経皮吸収型のエストラジオール含有ゲル製剤。ゲル剤にすることにより、既存の経皮吸収製剤の持つメリットを維持しつつ、同等の有効性を有しながら、皮膚刺激性を低減させることを目的として開発された。

今回の製造販売承認の承継は、オリオンとポーラファルマ（20年１月にサンファーマが吸収合併）との間で2006年６月に締結された販売契約を解消することで行われる。オリオンは今年１月に日本法人であるオリオンファーマを立ち上げ、承継に伴う販売活動を開始すべく準備を進めている。オリオンファーマの小川充則社長は６月の本誌取材の中で、ＭＲを含めて20人程度の組織を年末までに構築する考えを示していた。

オリオンのリーサ・ハルメCEOは、「当社にとって日本は戦略的市場であり、グローバル全体の成長をけん引すると考えている。この度、日本法人の設立に伴い、最初の製品を承継、販売できることを大変うれしく思っている」とコメントしている。