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アストラゼネカ タグリッソとイミフィンジ 化学放射線療法後の肺がん治療の効能追加を申請

公開日時 2024/08/06 04:48
アストラゼネカは7月31日、タグリッソとイミフィンジの単剤療法について、化学放射線療法後の肺がん治療に係る効能追加をそれぞれ承認申請したと発表した。

タグリッソは6月末に、エクソン19欠失型またはエクソン21(L858R)点突然変異が確認された切除不能なステージ3の上皮成長因子受容体遺伝子変異(EGFRm)を有する非小細胞肺がん(NSCLC)に対する、根治的化学放射線療法後の治療薬としての申請を行った。この申請は第3相LAURA試験の結果に基づく。

肺がん患者の約80~85%がNSCLCと診断され、日本を含むアジアでは30~40%のNSCLC患者がEGFR遺伝子変異を有する。また、NSCLC患者の6人に1人以上は切除不能なステージ3と診断されているが、日本で本適応症に対して承認された分子標的治療薬はない。

イミフィンジは7月末に、第3相ADRIATIC試験の結果に基づき、根治的化学放射線療法後に疾患進行が認められない限局型小細胞肺がん(LS-SCLC)に対する単剤療法として申請を行った。本剤はこの適応症に対し、厚労省から希少疾病用医薬品の指定を受けている。

小細胞肺がん(SCLC)は肺がんの中でも悪性度が高い病態であり、LS-SCLC患者においては、標準治療であるCRTを行い治療初期に奏効しても、約60%の患者が2年以内に再発すると報告されている。LS-SCLCの予後は不良で、診断後の5年生存率は15~30%。LS-SCLCに対する標準治療はこの数十年変わっておらず、新たな治療選択肢が望まれている。
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