アンジェス 24年12月期第2四半期に1億100万円計上 コラテジェン再現性示せず条件・期限付承認失効
公開日時 2024/07/30 04:51
アンジェスは7月29日、HGF 遺伝子治療用製品・コラテジェンをめぐり、市販後調査で国内第3相臨床試験成績を再現できず、条件及び期限付承認を取り下げたことで、1億100万円の費用を計上したと発表した。2024 年 12 月期第2四半期の費用として計上する。ただ、「当社グループでは経費削減の取り組 みを行っていることから 2024 年 12 月期の連結業績予想につきましては変更ありません」としている。
◎再現性示せずに承認失効で回収 販管費1100万円、研開費8900万円を計上
コラテジェンをめぐっては7月9日の薬事審議会で、「非盲検下で実施した市販後調査では二重盲検の国内第3相臨床試験成績を再現できなかった」ことで意見交換を行われている。申請の取下げ後、6月27日付で製造販売承認申請が失効。同社は販売を終了し、自主回収を行うとしていた。
市場の製品を回収した結果、回収費用として販売管理費を1100万円、製品在庫の破棄により研究開発費8900万円で、合計1億100万円を24 年 12 月期第2四半期の費用として計上するとした。
同社は、「今後、 開示すべき事象が発生した場合には速やかに公表する予定」としている。