東和薬品 健康食品成分の共同研究で国循内に「認知症先制医療開発部」設置 今年中に臨床試験を開始
公開日時 2024/07/17 04:50
東和薬品は7月16日、国⽴循環器病研究センターと健康⾷品成分を⽤いて認知症予防機能解明を共同研究する「認知症先制医療開発部」を設置したと発表した。4月1日付で、国立循環器病センター内に設置した。健康食品成分であるタキシフォリンの認知症予防効果をめぐり、今年中に健康食品としての臨床試験を開始する予定。同社は試験⾷品の製造と⽣体サンプルの分析を担うほか、共同研究費を負担。国⽴循環器病研究センターは主に臨床試験の実施・管理を担うとしている。
東和薬品と国⽴循環器病研究センターは、2019年7⽉から「健康寿命の延伸を目的とした、薬物治療、疾患予防、健康維持・増進などのエビデンス構築」を目的とした共同研究を進めていた。タキシフォリンをめぐっては、認知症予防効果をめぐり、20年から観察研究を行っており、23年には軽度認知障害(MCI)と軽度認知症の進⾏予防と関連していることを論文化している。タキシフォリンは天然物由来で、シベリアカラマツに多く含まれているという。