KMバイオロジクスは７月11日、血友病治療薬・「バイクロット配合静注用5mL/10mL」の国内製造販売承認を取得した。現行品の「バイクロット配合静注用（液量 2.5mL）」の２倍量、４倍量規格の製剤。必要量に応じて適切な規格の組み合わせを選択することで、投与１回当たりの薬剤本数を減らすことが可能になる。また、室温での保管が可能であるため、患者が自宅で薬剤を管理しやすくなることも期待されるとしている。

同剤は、国内献血由来血漿を原料とした活性化第Ⅶ因子と第Ⅹ因子を有効成分とするバイパス止血製剤。効能・効果は、「血液凝固第Ⅷ因子又は第Ⅸ因子に対するインヒビターを保有する患者の出血傾向の抑制」で、インヒビター保有先天性血友病、後天性血友病の止血管理に用いる。貯法は、「30℃以下で凍結を避けて保存」で、室温での保管が可能。なお、現行品では、「10℃以下で凍結を避けて保存」とされている。

同剤は、ＫＭバイオロジクスが販売し、医療機関への情報提供・収集活動はＫＭバイオロジクスと日本血液製剤機構が共同で行う。