モデルナと田辺三菱製薬 スパイクバックス含むmRNA呼吸器ワクチンでコ・プロ契約
公開日時 2024/07/10 04:50
モデルナ・ジャパンと田辺三菱製薬は7月9日、モデルナの新型コロナワクチン・スパイクバックス筋注を含むmRNA呼吸器ワクチンについて、日本におけるコ・プロモーション(共同販促)契約を締結したと発表した。当初の契約期間は2029年3月31日まで。田辺三菱製薬は8月中からスパイクバックスのプロモーション活動を開始する予定。
モデルナ・ジャパンは5月にRSウイルス感染症予防ワクチン「mRNA-1345」(開発コード)を承認申請した。このワクチンが承認されれば、今回の契約締結により両社でコ・プロすることになる予定。なお、モデルナのmRNA呼吸器ワクチンの製造、販売、メディカル活動、流通はモデルナ・ジャパンが行う。
このほかモデルナ・ジャパンは、インフルエンザワクチンと次世代新型コロナワクチンによる混合ワクチン「mRNA-1083」は年内に第3相試験を開始する予定。
モデルナ・ジャパンの長山和正代表取締役社長は、「田辺三菱製薬は日本において長い歴史を持ち、数多くのワクチンを通じて長年にわたり公衆衛生に貢献しており、この分野で豊富な経験と深い知識を有している」とした上で、「新型コロナウイルスが依然として公衆衛生に重大な脅威をもたらしている中で、日本国内でのCOVID-19ワクチンの提供に向けて協力できることを心強く思う」とコメントした。
田辺三菱製薬の辻村明広代表取締役は、「新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生以降、モデルナは世界中の多くの人々にCOVID-19ワクチンを供給してきた」とし、「モデルナ・ジャパンと提携し、日本におけるCOVID-19ワクチンおよびmRNA呼吸器ワクチンのプロモーション活動ができることを大変嬉しく思う。私たちはこれからもワクチン事業を通じて日本の公衆衛生に貢献し続けていく」と述べた。