ベインキャピタルに約5100億円で 製薬取り巻く環境変化大きく
三菱ケミカルが田辺三菱を売却
公開日時 2025/03/01 00:00
三菱ケミカル・筑本社長「化学とのシナジー希薄になった」三菱ケミカルグループは2月7日、田辺三菱製薬をベインキャピタルに約5100億円で売却すると発表した。三菱ケミカルグループの筑本学代表執行役社長は2月7日に開いた会見で、「業界や事業構造の変化によって、化学と医薬との親和性やシナジーの顕在可能性が希薄になってきた」と理由を語った。医薬品のモダリティが低分子からバイオへとシフトするなかで、化学に強みを有する同社とのシナジーが見いだせなくなったと話す。新たなモダリティによる新薬開発に巨額の投資が必要になる中で、「当社グループ傘下においては、実行可能性に一定の制約が生じていたのも事実」と説明。「お互いがより成長する」ために、今回の売却という判断に踏み切ったと強調した。(望月英梨)「長年同じ屋根の下...