日医・松本会長 北里柴三郎氏の新千円札紙幣発行 「医師の社会に果たす責任の重さ改めて感じる」
公開日時 2024/07/04 04:50
日本医師会の松本吉郎会長は7月3日の定例会見で、初代日医会長の北里柴三郎氏が肖像画となった新千円札紙幣発行に際してコメントを発した。松本会長は、「これまで千円札の肖像画となっていた野口英世先生に続き、2代続けて医師が肖像画となったことは、医療が社会に欠かせないものという確証であり、医師の社会に果たす責任の重さを改めて感じている」と強調。流通量が最も多い紙幣であることに絡めながら、「日本医師会としても国民に親しまれ、信頼される医師会として、国民の皆様の生命と健康を守って参ります」と述べた。
日本銀行発券局はこの日、日本医師会に新しい日本銀行券(「AA000007AA」の千円券)を贈呈した。
松本会長は会見で、「北里先生が日本医師会の会長となった20世紀初頭は感染症が主な死因の一つであったが、それから約100年の時が経過し、再び新型コロナウイルス感染症という脅威にさらされたことは記憶に新しいところ」と指摘。当時、北里柴三郎氏が、「“予防医学を確立することが近代化である”という非常に強い思いを持っておられたと聞いている」と述べながら、「今後も北里先生の志を受け継ぎ、治療を中心とした医療のみならず、予防・健康づくりにも力点を置き、人生100年時代という健康長寿社会の実現に尽力していきたい」と強調した。