アルフレッサHD PMS機能を強化 インテージヘルスケアのCRO事業に係る新会社買収へ
公開日時 2024/06/18 04:49
アルフレッサホールディングス(HD)は6月17日、インテージヘルスケアが会社分割により設立予定のCRO事業に係る新会社について、アルフレッサHDがその新会社の全株式を取得する契約を締結したと発表した。株式取得額は25億円。インテージヘルスケアが新会社に承継するCRO事業は、臨床試験支援、販売後調査支援、安全性管理業務支援などとなる。
アルフレッサHDは、国内MR数が減少傾向にある中、製薬企業によるPMS事業の外部委託が今後増加するとみており、PMS事業を成長領域の一つに位置付けている。この新会社を取得することでアルフレッサグループのPMSなどの機能強化につながり、結果として現在推進している医薬品の開発から製造、販売、物流、PMSまでを一貫して担うトータルサプライチェーンサービスの構築に大きく貢献すると判断した。
インテージヘルスケアが会社分割により設立する新会社「ArkMS株式会社(アークメディカルソリューションズ)」の設立予定日は9月2日。同日付でアルフレッサHDに株式を譲渡する予定。
◎インテージヘルスケア データ利活用のビジネスに集中
インテージヘルスケアは2019年4月に、医薬品開発・製造販売後調査・安全性業務支援(=CRO事業)を主体とするアスクレップと、マーケティングリサーチ事業を主体とするアンテリオが経営統合してスタートした。インテージヘルスケアは今回、市場環境や自社の強みを踏まえ、「データの価値化」により注力し、データ利活用のビジネスにフォーカスすることを決定。経営資源をマーケティングリサーチ事業やデータサイエンス事業に集中させるため、CRO事業はアルフレッサHDに譲渡することにした。