サノフィ サークリサの多発性骨髄腫の1次治療を一変申請
公開日時 2024/05/17 04:47
サノフィは5月14日、サークリサ点滴静注100mg、同500mg(一般名:イサツキシマブ(遺伝子組換え))について、未治療の多発性骨髄腫を対象に、ボルテゾミブ・レナリドミド・デキサメタゾン併用療法(VRd)にサークリサを追加する新たな併用療法(IsaVRd)の一変申請を行ったと発表した。承認されれば、サークリサは再発又は難治性患者に加え、未治療の多発性骨髄腫患者に対するファーストラインの治療選択肢となる。
がん治療において、骨髄腫の患者は後続ラインでの治療奏効を維持することが難しいケースが多く、ファーストラインの治療は特に重要となる。
サークリサは多発性骨髄腫の腫瘍細胞表面に高頻度かつ一様に発現しているCD38受容体の特異的エピトープを標的とするモノクローナル抗体製剤。プログラム細胞死(アポトーシス)を始め、免疫細胞を介した免疫調整など様々な作用機序を通じて作用を発揮するよう設計されている。
現在、再発又は難治性の多発性骨髄腫に対する、▽ポマリドミド・デキサメタゾン併用療法、▽サークリサ単剤療法、▽カルフィルゾミブ・デキサメタゾン併用療法、▽デキサメタゾン併用療法――の4種類の治療レジメンで承認されている。