中外製薬 テセントリクで胞巣状軟部肉腫の適応追加を申請
公開日時 2024/03/15 04:47
中外製薬は3月14日、抗PD-L1抗体・テセントリクについて、胞巣状軟部肉腫に対する適応追加を承認申請したと発表した。胞巣状軟部肉腫は悪性軟部肉腫の1%未満という超希少がんの1つ。日本人の年間発症数は15~40人と推定されている。大腿を中心に四肢に発症することが多く、思春期および若年成人(15~35歳、AYA世代)での発症が多くみられる。切除不能な胞巣状軟部肉腫は予後不良で標準治療は確立しておらず、今回承認されれば、テセントリクは胞巣状軟部肉腫に対する初の免疫チェックポイント阻害薬となる。
切除不能な胞巣状軟部肉腫に対するテセントリクの有効性および安全性を評価した国立がん研究センター中央病院をはじめとする医師主導の国内第2相臨床試験であるALBERT試験、および米国国立がん研究所(NCI)主導の海外第2相臨床試験の成績に基づく申請。