キッセイ薬品 安全性情報提供システム「KISSEI Safety LINK」を公開 医療者の情報収集手段の多様化に対応
公開日時 2023/10/23 04:48
キッセイ薬品は、自社の会員制の医療関係者向けサイト上で、安全性情報提供システム「KISSEI Safety LINK」を公開した。医師や薬剤師らが安全性情報を直接検索・閲覧できるようにし、必要とする情報を必要なタイミングに速やかに情報収集できるようにする。コロナ禍を契機とした医療関係者の情報収集手段の多様化に応える。
KISSEI Safety LINKは、▽市販後における各薬剤の最新の全副作用発現状況を確認できる、▽年齢区分や性別、重篤性などの様々な集計軸でグラフ表示し、傾向を可視化できる、▽各症例の詳細(転帰、発現までの日数、投与中止から回復までの日数など)を一覧で確認できる――といった特長を持つ。同社広報部は、情報更新されれば約1日で公開できるとし、「リアルタイムで使えるシステム」だとしている。
同社は業界初の取り組みとして、06年10月にMRが携帯する情報端末から自社品(製造販売する医療用医薬品)の国内の安全性情報を検索できる「安全性情報提供システム」を導入した。医療関係者への迅速な情報提供活動に活用していた。
同社広報部は、今回のシステム公開によりMRの役割に変化が生じるかについて、「MRの役割は大きく変わらない。MRと医療関係者が同じウェブサイトページをみながら、MRが口頭説明することもある。コミュニケーションをとりながら安全性情報を提供できるメリットがある」としている。