27年予測 がんゲノムプロファイリング検査市場174億円に 22年比64%増 富士経済
公開日時 2023/10/17 04:50
富士経済は、がんゲノムプロファイリング検査(プレシジョン・メディシン)の市場規模が2027年に174億円となり、22年実績比で64.2%増になるとの市場予測をまとめた。今後の市場拡大の根拠として、先進医療で現在検証されている初回治療時や治療モニタリングなどの利用法が保険適用となることや、血液がん向けのがんゲノムプロファイリング検査パネルの投入が見込まれることを挙げている。
今回の市場規模予測は保険適用の検査に加え、自費診療で実施されている検査も対象としたもの。19年6月に保険適用され本格的に市場が立ち上がった。現在は標準治療がない、または局所進行または転移が認められ標準治療が終了となった固形がんが保険適用範囲となっている。
同社によると、がんゲノムプロファイリング検査の市場規模は20年53億円、21年81億円、22年106億円、23年見込126億円――と推移し、24年以降は24年135億円、25年151億円、26年163億円、27年174億円――になると予測している。
この調査は富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングと、関連文献調査、社内データベースを併用して行った。調査期間は23年4~8月。