ムンディファーマ 全身麻酔剤・アネレムで効能追加と剤形追加を申請
公開日時 2023/09/28 04:48
ムンディファーマは9月27日、全身麻酔剤・アネレム静注用50mg(一般名:レミマゾラムベシル酸塩)について、「消化器内視鏡診察における診察及び処置時の鎮静」の効能追加を一変申請したと発表した。また剤形追加となる同静注用20mgについて、50mg製剤で既承認の「全身麻酔の導入及び維持」と「消化器内視鏡診察における診察及び処置時の鎮静」を効能・効果とした新規承認申請も行った。両申請は医師主導治験の結果に基づくもの。
同社の吉永幸生サイエンティフィックアフェアーズ本部長は、「消化器内視鏡診療における検査及び処置時の鎮静薬使用にあたっては、エビデンスレベルの高い試験を経て承認された薬剤はほとんどなく、依然としてアンメットメディカルニーズがある」と指摘。「消化器内視鏡診療において安心・安全に使用可能な本剤をお届けできるよう、承認取得に向けて関係者各位と引き続き協業していく」とコメントしている。
アネレムは超短時間作用型ベンゾジアゼピン系の静脈麻酔薬で、2020年1月に「全身麻酔の導入及び維持」の効能・効果で世界に先駆けて日本で承認された。国内外の臨床試験で速やかな麻酔・鎮静作用の発現と消失に加え、良好な循環動態の維持と安全性プロファイルを有することが示されている。製剤を水溶性としたことで血管痛などの注射部位反応の発現が少なくなることも期待されている。
【訂正】下線部の表記に誤りがありました。訂正します。(9月28日11時30分修正済)