がんゲノムプロファイリング検査 30年の市場規模は251億円 21年比で3.4倍 富士経済
公開日時 2023/01/24 04:50
富士経済は、がんゲノムプロファイリング検査(マルチプレックス検査含む)の国内市場規模が2021年の73億円が30年に251億円まで拡大するとの市場予測をまとめた。30年の市場規模は21年比で3.4倍となる。
19年6月1日付けで保険適用された中外製薬の「FoundationOne CDxがんゲノムプロファイル」とシスメックスの「OncoGuide NCCオンコパネル」により、保険診療での使用が始まった。
富士経済によると、現状では保険償還の対象が限定されていることや検査キャパシティ、エキスパートパネルの業務負担などを背景に「市場が拡大しにくい状況にある」と分析。ただ、「それらの課題解決とともに、今後は保険診療の対象が広がり初回治療での活用や、体液サンプルを用いたリキッドバイオプシーが普及することで検査数が増加する」としている。
今後の市場規模は、22年見込97億円、23年117億円、24年149億円、25年172億円――と推移し、30年に251億円になると予測している。
同調査は富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用して行ったもの。調査期間は22年10~11月。