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中核病院の医療データを診療科横断的に統合 RWD解析サービスの提供開始 TXP Medical

公開日時 2022/12/09 04:48
急性期医療プラットフォームを全国各地の中核病院に提供するTXP Medical(東京都千代田区、園生智弘代表)は12月7日、同プラットフォームの導入病院の各種データを統合し、製薬企業など向けにリアルワールドデータ(RWD)解析サービスの提供を開始したと発表した。同社によると、高度な医療を提供する中核病院を対象に、診療科横断的に多項目のデータを標準化して提供できるサービスは国内初だとしている。

同プラットフォームは11月時点で51病院に導入され、25病院で今後稼働予定となっている。この稼働予定を含めると、救命救急センターを有する大学病院セグメントで30%以上のシェアとなる。

◎検査値データ 全病院同形式で250以上の項目をカバー

同プラットフォームの導入病院では、救急搬送時のデータ(コミュニティデータ)、カルテテキスト、DPCデータ、検査値データ――などが構造データ化される。例えば救急搬送データでは、臨床経過やバイタルサイン、時系列処置などのデータが蓄積・構造化される。カルテテキストは、一般的な電子カルテではフリーテキストに記載される情報だが、同プラットフォームではカルテテキストの入力と同時に基礎疾患、常用薬、処置(時系列)、主診断名などのデータが自動で構造化される。

検査値データは、全病院同形式で250以上の検査値項目をカバーしている。従来は病院ごとに異なるデータレイアウトのDWH(データウェアハウス)を配備していることが多く、病院を横断したデータ解析が困難だった。TXP Medicalは、「標準化により臨床研究に活用・応用しやすくなった」としている。

TXP Medicalは現役の救急集中治療医が2017年8月に立ち上げたスタートアップ。救急やオンコロジー領域の業務用/医学研究用の医療データプラットフォームを開発し、病院や救急隊などを対象に提供している。またこれらのプラットフォームを活用した医薬品の開発支援、RWD解析などの医療データサービスを製薬企業向けに展開し、「日本の医療の質の向上に貢献する」としている。
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