ノバルティス ファーマ 乾癬治療薬・コセンティクス300mgペン製剤を発売
公開日時 2022/12/01 04:48
ノバルティス ファーマは11月30日、乾癬治療薬・コセンティクス皮下注の300mgペン製剤を発売した。コセンティクスは現在、尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬の成人患者に対し、1回300mgの投与が認められている。50kg以上の小児患者でも状態に応じて1回300mgの投与が認められている。ただ、これまでの150mgペン製剤では、300mgの投与を必要する場合、投与ごとに150mgペン製剤による2回の皮下注射が必要だった。今回発売した300mgペン製剤には150mgペン製剤と同じ薬液が2倍量充填されており、一度に300mgを注射することができる。
同社は「患者の負担軽減や投与時の利便性の向上が期待される」としている。300mgペン製剤の薬価は13万8249円。300mgペン製剤も、皮膚科領域で提携しているマルホと共同販促する。
コセンティクスは乾癬、強直性脊椎炎、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の全身性炎症および進行に関与する重要なサイトカインであるインターロイキン-17A(IL-17A)を直接阻害する、最初に承認されたヒト型の生物学的製剤。なお、強直性脊椎炎及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎に対してコセンティクスは1回150mgで用いる。このため今回追加された300mgペン製剤は、強直性脊椎炎及びX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の効能・効果は持ってない。