東和薬品 リバロ後発品の損害賠償請求訴訟の勝訴判決確定 興和が期限までに上告せず
公開日時 2022/10/07 04:50
興和が高コレステロール血症治療薬・リバロの医薬特許を侵害されたとして東和薬品を相手に起こしていた損害賠償請求訴訟で、東和薬品は10月6日、東和薬品の勝訴判決が確定したと発表した。知的財産高等裁判所での控訴審で9月21日、東和薬品が再び勝訴判決を受け、上告期限である10月5日までに興和が上告及び上告受理申し立てを行わなかった。
興和はリバロの製剤特許(特許第5190159号)が東和薬品の同後発品の製造販売によって侵害されたと主張。東和薬品のリバロ後発品の2013年12月の販売開始から19年3月末までの期間における販売分に関して約188億円の損害賠償を求めていた。
東和薬品は、「訴訟の終結による当社の業績への影響はない。なお、別に特許庁において係属中の無効審判請求については引き続き対応していく」としている。
興和は本誌取材に、今回上告しなかった理由について、「コメントは差し控える」と述べた。