塩野義製薬株は７月26日、新型コロナウイルス感染症に対する予防ワクチン（開発番号：S-268019）について、国内で60歳以上を対象とした4回目接種における臨床試験を開始したと発表した。

試験は、コミナティ筋注を３回接種した60歳以上を対象に、「S-268019」を４回目接種した際の、コミナティ筋注に対する免疫原性の非劣性検証を目的としている。60歳以上の患者、ハイリスク患者への４回目接種は今年６月から開始されている。

同社は、「S-268019」の国内申請に向け、今年2月から独立行政法人医薬品医療機器総合機構（PMDA）との事前評価相談を開始している。現在実施している複数の臨床試験の進捗や結果に基づき、厚労省やPMDAなどと協議を進めているとしている。同社は、「パンデミックの早期終息による社会の安心・安全の回復に貢献するために、国産ワクチンの早期開発・供給に引き続き注力し、企業としての社会的責任を果たす」としている。