MICIN スマホで患者の呼吸音を取得する医療機器プログラムをPMDAに承認申請 オンライン診療で活用
公開日時 2022/04/06 04:50
MICINは4月5日、スマートフォンを介して患者の呼吸音を取得できる医療機器プログラムの承認申請を人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に行ったと発表した。オンライン診療で活用できる。同社としては第1号の医療機器プログラムとなる。
同社は、付属のデバイスを使わず、スマートフォンで患者の呼吸音を取得し、オンライン診療で活用可能なプログラムの開発に取り組んできた。すでに2016年からオンライン診療サービス「curon(クロン)」を提供しており、導入医療機関も5000施設を超えている。4月実施の診療報酬改定では、オンライン診療による初診・再診が評価されるなど、オンライン診療を希望する患者への対応が急務となっていた。
実際のオンライン診療では、ビデオ通話越しの問診に加え、患者の表情、動作、音声や、オンライン診療システムと連携したアプリ、ウェアラブルデバイス、医療機器から収集するデータなどの情報をもとに医師が診察を行う。一方で、聴診や触診などの情報はオンライン診療で取得できないことも分かっており、今回のようなスマートフォンを介して患者の呼吸音を取得できるソリューションの開発が待たれていた。同社は、今後、同プログラムの承認を目指すとともに、「医療機器プログラムによる医師の診療支援や新たな治療法の開発を通じ、デジタルヘルスの促進に取り組みたい」と強調している。現時点で承認時期は未定。