株式会社MICIN草間亮一医療体験のデジタル化が進む一方で、期待されたほどRealWorldDataを活用したエビデンス構築の事例は広がっていない。本稿では、従来のエビデンス構築における課題を整理しつつ、オンライン診療アプリのような患者にとって欠かせない医療アプリが、どのようにエビデンス構築アプローチを変えるのか、その可能性を紹介する。エビデンス構築の手法としてのRWDの活用エビデンス構築のためのデータ収集には、多大な手間と時間が必要であった。その解決方法としてRealWorldData（RWD）の活用が期待されている。RWDは、患者の状態や提供されている医療に関して、電子カルテ・レセプト等、様々なデータベースから収集できる。RWDを活用すれば、膨大なデータを短時間かつ低コストで収集し、エビ...