米国研究製薬工業協会（PhRMA）は２月２日、新たな日本代表にハンス・クレム氏を任命したと発表した。１月25日付。2016年から21年まで日本代表を務めたエイミー・ジャクソン氏の後継者となる。

クレム氏は約40年間、米国の外交官として活躍した。米国外務省時代はルーマニアや東ティモールの米国大使を務め、米国国務省の最高人事責任者も担当。アジア太平洋経済協力（APEC）では調整官して米国を代表する役割を果たし、在日米国大使館でも複数の役職を務めた経験がある。スタンフォード大学で文学修士号を、インディアナ大学で文学士号を取得している。

PhRMAのスティーブ・J・ユーブル理事長兼CEOは、「PhRMAは、日本でのバイオ医薬品のイノベーションの支援、経済成長の促進、患者さんのアウトカムを改善するためのエコシステムの確立に注力している」としたうえで、「新型コロナと闘い、日本の政策環境を改善するために政策立案者との共同作業に尽力するバイオ医薬品業界の代表として、クレム氏は実に相応しい存在と言える」とコメントしている。