大塚製薬 片頭痛薬アジョビ オートインジェクター製剤の剤形追加を申請
公開日時 2021/07/09 04:50
大塚製薬は7月8日、片頭痛治療薬アジョビ皮下注225mgシリンジ(一般名:フレマネズマブ(遺伝子組換え))のオートインジェクター製剤の剤形追加を承認申請したと発表した。オートインジェクター製剤は、フレマネズマブ225mg(1投与単位)が充填されており、保護キャップを外して注射部位に押し当てることで投与できる。注射針は針カバーで隠されており、針刺し事故を防止する設計になっている。
アジョビのシリンジ製剤は6月23日付で承認され、現在、薬価収載の手続き中。順調にいけば8月に収載されるとみられる。
アジョビは抗CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)モノクローナル抗体の皮下注射剤で、4週間に1回225mg、または12週間に1回675mgの2つの投与方法がある。片頭痛発作の発症に重要な働きをしているとされるCGRPに結合してCGRP受容体との結合を阻害することで、片頭痛発作の発症を抑制すると考えられている。
片頭痛に対する抗体製剤は、日本イーライリリーが製造販売元のエムガルディ皮下注(一般名:ガルカネズマブ(遺伝子組換え)が今年4月に発売された。アジョビとアムジェンのアイモビーグ皮下注(エレヌマブ(遺伝子組換え))が6月に承認され、両剤が2番手となる。